USB-C とは何か?メリットは?最適なType-C 充電器選び

2023-01-09

What is USB-C? How to select a most suitable USB Type-C charger?

 

テクノロジーの進化が日進月歩の時代、特に新型コロナウイルス感染症が爆発的に拡大したここ数年、消費性家電製品は現代人に欠かせない身の回りのアイテムとなりました。そしてこれら電子製品は機能の向上、外観の美化だけではなく細部も変わり続けています。例えばMacBookの充電ソケットはType-C に替わり、これまで Android スマートフォンでよく使われていた Micro-B もほとんどが Type-Cに切り替わっています。私たちの暮らしにおけるType-C の重要性は日増しに高まっています。ここではType-C について、さらに掘り下げてみたいと思います。

 

USB-C とは何か?

 USB-C、またの名を USB Type-Cといい、 USB プラグのある規格を指します。これはユニバーサルシリアルバス(USB)のハードウェアインターフェース形式で、現在よく見られるAndroidスマートフォンの充電ソケットが挙げられます。USB-C の起こりは、主に USB 3.1、USB-PD 等の規格が広く受け入れられた後、各有名ブランドのスマートフォン、ノートPCが2013~2014 年の間に相次いで採用したことによります。アップル社の Macbook Pro も 2015 年から USB-C の製品を開発しており、現在の所、研究機構 Omdia が発表した『2021 USB Type-C Report』によると、現在約80%のノートPC、50%のスマートフォンがUSB-C インターフェースを搭載しています。

図:USB-C プラグ説明図

 

USB Type-C のメリットとは?

なぜ USB Type-Cがこのように急速に普及したのでしょうか。筆者は考えられる原因をいくつか考えました。


 

  1. +下面の抜き差し: USB Type-C の上下プラグ部分は完全に一致し、上下逆向きに刺すことができます。これまでのMicro-B プラグは上下面を見分けなければいけなかったのですが、 USB Type-C では操作性が特に容易になっています。
  2. 成熟した技術で急速充電と高速伝送をサポート:USB-PD(USB Power Delivery)充電技術も日を追うごとに発展しました。簡単に言うと、USB-PD とは USB-IFが制定した統一充電プロトコルで、 USB Type-C プラグに「充電」機能が付与されました。さらに既存のデータ転送機能があり、充電とデータ転送が一体となったのです。また、技術の絶え間ない進歩により、転送速度と充電速度は従来のプラグよりも大きく向上しています。
  3. 政策による支持:2022 年 10 月、当時のEU議会は正式に「単一充電インターフェース」法案を議決しました。2024 年末からEU加盟国内で販売されるモバイル電子製品は全て、消費者が便利に使用でき、経済的で、環境にやさしい等の目的から、必ずUSB Type-C  プラグソケットを搭載していなければならなくなりました。
  4. 電力供給の増加:2021年に導入されたUSB PD 3.1は最大出力を240W、最大電圧を48Vに引き上げました。電力と電流の伝送が向上したことで、ノートパソコンなどの大型デバイスの充電に有利です。高い互換性:EUの単一充電インターフェースのサポートにより、USB Type-Cは市場で主流の充電インターフェースとなりつつあります。多くの電子機器のUSBハブ設計にUSB Type-Cが取り入れられ始めており、ユーザーがさまざまなデバイスを簡単に接続できるようになり、異なる規格のケーブルを探す手間が省けます。
  5. オーディオビジュアル伝送能力の向上:高速伝送に対応し、大容量のオーディオビジュアルファイルをUSB Type-C経由で転送することができます。近年、さまざまな伝送プロトコルがUSB Type-Cを伝送インターフェースとして使用し始めており、DisplayPort、HDMI、ThunderboltTMなどが含まれます。USB Type-CオーディオビジュアルインターフェースはDisplayPort Alt Mode技術を使用しており、4K以上の解像度のオーディオビジュアルをサポートしながら、USB信号および充電機能を維持します。

 

以上の観点が USB-C の発展と普及をまとめたものです。将来ノートPC、タブレットPC、携帯電話さらにはその他大小さまざまな家電もUSB-C ソケットを通じて充電やデータ転送機能を実現できるようになります。ケーブル規格を統一することによって環境保護の機能を実現するだけではなく、消費者は様々な種類のケーブルの整理と収納から解放されるのです。

 

USB-C充電器とは?

USB-C、またはUSB Type-Cとも呼ばれるこの規格は、Type AおよびType Bに続く次世代のUSBインターフェースで、2014年に導入されました。過去のType AおよびType Bのコネクタは大きく、非対称でしたが、Type-Cコネクタはより小型で、対称設計が採用されており、表裏どちらでも差し込むことができるため、使い勝手が向上しています。さらに、Type-Cは高速データ転送をサポートしており、急速充電や大容量ファイルの転送が可能です。EUの統一充電インターフェース法案の推進に伴い、市場に出回っているほとんどの電子製品が充電インターフェースとしてUSB Type-Cを採用しており、現在最も普及している充電インターフェースとなっています。

 

USB Type-C  選びの際に注意すべきことは?

では適切な製品を選ぶためにはどうすればよいのでしょうか。ほとんどの消費者は USB Type-C を選ぶ際に同じような悩みを持っていると思います。様々な充電器があり、大きさや形がたくさんありすぎて困ってしまうほどです。最終的には価格や直感で選んでしまい、帰宅してからもっとよく調べてから買えばよかったと後悔してしまうこともしばしばです。そこでポイントをいくつか整理してみました。消費者の皆様の製品選びに役に立つことと思います。

 

考慮する要素1:信頼できるブランドを選ぶ

規格に不適合だったり、製造元が不明の充電器で消費性家電に充電すると、充電中に事故が起こる可能性があるだけではなく、製品の状態にも大きな影響を与えてしまいます。そこで信頼できるメーカーから発売されている充電器を選ぶことが USB Type-C 選びの際に考慮すべき大きなポイントとなります。

 

考慮する要素2:転送速度

次に転送速度も大きなポイントです。主に外観からでは規格を見分けることが難しく、USB 2.0、3.0 あるいは3.1の転送速度はそれぞれ 480Mbps、5Gbps、10Gbpsです。使用体験でもその差は極めて大きいので、購入前に自分に最適な製品を吟味することが重要です。

 

考慮する要素3:個人の使用習慣

充電の習慣は一人ひとり違うものです。ある人は充電しながらスマーフォンを操作しますが、その場合、プラグとケーブルの接続部分は適切に保護されているかどうかに注意して充電器を選ばないと、長く安心して使用できません。また現時点では全ての製品が USB Type-Cをサポートしているわけではありません。もう片方の端末の規格にも注意すると、両端がUSB Type-C の充電器を買ってしまい、使用できないという事態を防ぐことができます。

 

考慮事項4:高速充電対応

充電速度の向上は、ユーザーにとって時間を節約できる頼もしい助っ人であり、USB Type-C充電器を選ぶ際の重要な考慮事項です。高速充電とは、デバイスの安全負荷範囲内で高出力の充電器を使用して充電を加速し、充電時間を短縮することを指します。現在、主要な高速充電技術としてPD(パワーデリバリー)高速充電とQC(クイックチャージ)高速充電があります。充電器を選ぶ際には、まずデバイスが高速充電技術に対応しているかを確認することができます。

高速充電技術の比較
  Power Delivery(PD) Quick Charge(QC)
開発者 USB-IF Qualcomm
最新バージョン USB PD 3.1 QC 5
最大電流 3A、5A 3A、5A
最大電力 75W~240W 100W+
特徴 多くのデバイスタイプをサポート、iPhoneの高速充電規格 多くのAndroidスマートフォンをサポート、0~50%の充電がわずか5分で可能
資料來源:Qualcomm

 

考慮要素5:安全規範の遵守

充電器、機器、またはケーブルの材料が基準を満たしていないために、過充電による焼損や電圧負荷の過大による事故を防ぐため、USB-IF協会はUSB Type-Cの使用安全に関する認証プログラムを立ち上げました。これにより、USB Type-Cの設計における安全規範が確立され、悪意のあるプログラムを阻止するためのセキュリティ証明書も含まれています。USB Type-Cを選ぶ際には、製品が関連機関の認証を受けた安全規範に適合しているか、信頼できるブランドメーカーが生産した製品を選ぶべきです。

 

考慮要素6:ケーブルの種類の選択

充電速度に注目するだけでなく、高ワット数に対応できるType-Cケーブルを組み合わせることも非常に重要です。5A以上の電流をサポートするケーブルの方が充電能力を完全に発揮できるためです。また、ケーブルの実用性と耐久性を考慮して、ユーザーは不適切な引っ張りや過度な曲げを避けるように注意する必要があります。さらに、ケーブルを選ぶ際には、価格や耐久性に応じて、プラスチック、シリコン、または編組材料などの異なるケーブル材料を検討することができます。

 

USB Type-C 充電器の FAQs 

次に早く問題を解決するためUSB Type-Cのよくある問題をまとめました。

 

QUSB PD &USB QC の違いとは

A: 急速充電はPD 急速充電と QC 急速充電の2つに分かれます。主な違いは、 QC 急速充電では最高 100Wを実現し、また PD 急速充電では 240Wを実現しています。またアップル社の周辺製品は QC 急速充電が使用できません。もし iPhone や MacBook 等製品を使用する消費者は、急速充電を購入しても期待した効果が出ないことを避けるため、この点に注意が必要です。 

 

QUSB Type-C の入力と出力とは何か

A:現在ほとんどの USB Type-C 充電ケーブルの最高出力は 100W SPR (Standard Power Range)です。 USB-IF によれば 2021 年に発表したUSB Type-C 2.1 規格では最高出力が240W EPR (Extended Power Range)に達しています。

消費者はUSB-IFが制定したEPR 240W のロゴを製品の外観に見ることができます。

 

QType-C 充電器には認証機構がありますか?

A: あります。パワーサプライの安全規格標準認証(安全規格認証と略)があり、その認証標準がIEC 62368です。しかも地域や国家ごとに規範されている安全標準はすべてIEC 62368標準に基づいていますが、一部は異なります。よく目にする認証標準は米国のUL、ヨーロッパのTUV、日本のJET、中国のCCCなどです。主な試験項目は通常とは異なる状況でその製品を使用した場合、人体に危険が無いかというもので、多くの地域の認証を取得しているパワーサプライであるほど、安全が保障されています。

 

Q充電器も家電製品と同じようにエネルギー消費等級がありますか?

A:はい。環境保護を重視する現代社会において、電子製品のエネルギー消費も主な流れになっています。過度の電力消費は環境にとって有害であるだけではなく、電子製品自身にも損耗を与えます。アメリカ合衆国エネルギー省(DOE)によるエネルギー消費等級(Efficiency Level)表示がされている製品を選びましょう。

 

FSP の USB Type-C PD 充電器がお薦め!

色々とお話ししてきましたが、お薦めのType-C充電器3台をご紹介します。著者の選択を参考にすれば、皆様も必要な製品を速やかに選べることでしょう。

 

(1)FSP FSP045-A1BR:この充電器は最大45ワットの出力をサポートしており、ノートPC、タブレットPC、スマートフォン、さらにはSwitchゲーム機に充電が可能です。しかも9項目の完全な認証以外にも100~240Vacをサポートしています。

全漢FSP045-A1BR

図:FSP FSP045-A1BR(製品詳細

 

(2)FSP FSP065-A1BR3:この充電器は A1BR の強化版とも言え、同じく複数の電子製品をサポートしており、同様に 100~240Vac をサポートしているほかにも、最大の違いは、最大65Wの出力が可能で、充電効率がより高くなっています!

FSP065-A1BR3

図:FSP FSP065-A1BR3(製品詳細

 

(3)FSP FSP060-D1BR4:先の2つと異なるのが、最大60Wの出力をサポートするだけではなく、本製品は現在最も薄いC6変圧器であり、その規格は最薄の C6 変圧器で、 92 x 77.3 x 25.4mm規格です。より高い充電効率が必要ですが、しばしば携帯して外出するなら、絶対にベストチョイスだと思います。

全漢FSP060-D1BR4

図:FSP FSP060-D1BR4(製品詳細

 

まとめ

本編文章を読んでくださった皆様は Type-C のメリットと自分に合ったケーブルと変圧器の選び方を理解していただけたと思います。変圧器のご購入を検討している方はぜひ自分のライフスタイルに合い、また手持ちの消費性家電に適するケーブルと変圧器をお求め下さい。

 

| FSP PD Charger Microsite |

FSPについて

FSPテクノロジーは、世界最先端の電源メーカー一員です。1993年成立時から、「サービス、プロフェッショナル、イノベーション」の経営理念を持って、全方面でグリーンエネルギーで解決するメーカーです。

hi this is over contact us
item is select