FSP、世界初の「80 Plus Titanium 230V EU Internal」認証取得のATX産業用電源を発表
【台北発、2025年5月16日】電源業界のグローバルリーダーであるFSPグループは、最新のフラッグシップATX産業用電源「FSP850-50AFB」を発表しました。本製品は最大850Wの出力を備え、高性能コンピューティングやAI用途に対応するだけでなく、世界で初めて「80 Plus Titanium(230V EU Internal Non-redundant)」認証を取得したATXフォームファクターの電源でもあり、省エネ性と安定性において業界の新たな基準を打ち立てます。
Titanium認証取得の世界初ATX電源 – 業界の新たなマイルストーン
FSP850-50AFBは、230V交流環境における最も厳しい電力効率基準のひとつである「80 Plus Titanium(230V EU Internal)」認証を取得しました。この認証はもともとサーバーやデータセンター向けに設計されたもので、FSPはこれをATX電源に初めて適用。20%、50%、100%の負荷条件において最大96%の変換効率を実現し、エネルギーロスと発熱を最小化しながら、各種産業用途やデータセンター機器に安定かつ省エネな電力供給を可能にします。
精密な設計と最適化による革新
FSPの開発チームは従来の設計の限界を超え、精密なアーキテクチャ調整とモジュール最適化により、標準IPCシャーシに適合するATX電源でこの高効率認証を達成。電源開発とエネルギー管理におけるFSPの高度な技術力を示しています。
静音性に優れた80mmファンと標準サイズ設計
FSP850-50AFBは静音性に優れた80mmファンを採用し、冷却性能と工業用システムに求められる静穏性・安定性を両立。標準ATXサイズにより、既存のIPC筐体や組み込みシステムに追加工不要で取り付け可能。導入コストと時間を大幅に削減します。
AI・GPU・エッジコンピューティングにも対応する850W安定出力
AI学習、GPU加速処理、画像処理やデータ分析といった高負荷な用途において、FSP850-50AFBは850Wの連続出力を提供。マルチコアプロセッサや高性能GPU、複数出力システムを安定的にサポートし、サーバーやワークステーション、組込み工業装置に最適です。
包括的な保護機能と長寿命設計
OCP、OVP、SCP、OTPなどの多重保護機能を備え、100%高電圧耐性試験(Hi-Pot)や10万時間以上のMTBF(平均故障間隔)をクリアし、過酷な環境でも安心して使用可能です。
柔軟な展開が可能な多様な産業応用
本製品は、AIエッジデバイス、GPU処理プラットフォーム、映像解析システム、工業自動化、ネットワーク機器、医療機器、機械制御装置など、高信頼性が求められるあらゆる現場に柔軟に対応します。
FSPは「品質・効率・革新」を企業理念とし、高性能な電源ソリューションの提供に努めています。FSP850-50AFBの登場は、エネルギー効率と安定性の両面において、次世代産業用電源の新たな標準を築く製品です。
製品の詳細情報と仕様については、製品ページ「FSP850-50AFB」をご覧ください。
80 PLUS Verification and Testing Report